これからカフェをはじめたい人や小さいカフェをやってみたい人、カフェ経営をするにはどのような準備が必要なのか知りたい人へ。
実際にカフェ経営をしたことのある筆者がおすすめする「自宅カフェ経営」と「未経験からの開業」について、押さえておくべきポイントをまとめました。
本記事ではカフェ経営をする前に知っておきたい基礎知識から、カフェ経営のメリット・デメリットやカフェをはじめるまでの手順など、筆者の体験を交えてご紹介します。
この記事を読むと、カフェ経営をするにはどのような準備が必要なのかを知ることができて、失敗しないカフェ経営をはじめられます。
カフェ経営をする前に知っておきたい基礎知識
カフェ経営をする前に知っておきたい基礎知識として以下の3つがあります。
上記3つのカフェ経営をする前に知っておきたい基礎知識を理解していることで、スムーズにカフェ経営をはじめられるようになります。
必要な手続き
カフェ経営をするには 『飲食店営業許可申請』の手続きが必要です。
『飲食店営業許可申請』は開業する地域の生活衛生監視事務所の窓口で申請します。『飲食店営業許可申請』の手続きは申請後に店舗の立入検査などがあるので、オープン予定の2~3週間前に手続きしましょう。
『飲食店営業許可申請』は必要書類と申請手数料がかかります。
一度窓口に相談に行くと良いでしょう。
必要な資格
カフェ経営をするには 『食品衛生責任者』の資格が必要です。
飲食店を営業するためには、1名以上の食品衛生責任者が必要と義務づけられてます。
食品衛生責任者は、各都道府県の食品衛生協会が開催している講習を受講すれば取得できます。食品衛生責任者の講習は約6時間あり、受講料が約1万円必要です。
食品衛生責任者の資格は『飲食店営業許可申請』の際に必要なので早めに取得しましょう。
場所や店舗の選び方
場所や店舗の選び方はカフェのコンセプト【どんなお店にしたいか】とターゲット【どんなお客様に来てもらいたいか】を考えて選ぶことです。
筆者が実際にカフェ経営をしたときは 、コンセプトは【隠れ家】や【こじんまり】などでターゲットは【ご近所様】や【隠れ家やこじんまりとしたカフェ好きの人】を考えました。
場所や店舗を選ぶときはコンセプトとターゲットを考えましょう。
カフェ経営のメリット
カフェ経営のメリットは以下の3つがあります。
上記3つのカフェ経営のメリットを詳しく解説していきます。
小スペースで営業できる
カフェ経営のメリットは小スペースで営業できるところです。
筆者が実際にカフェ経営をしたときは、 自宅の一部を店舗として使用し、カウンターに5〜6席と2人掛けテーブル席を2つ程度の小スペースで営業しました。
厨房スペースはカウンター内に最低限必要な設備があれば営業することが可能です。筆者の場合はあらかじめミニキッチンがあり、IHクッキングヒーターと作業台そして小さいシンクがついていたので、冷凍冷蔵庫とWシンクを設置しカウンターは下に扉付きの食器収納がついた既製品を購入して設置しました。
人脈が増える
カフェ経営のメリットは人脈が増えることです。
カフェ経営を通じてお客様との交流や取引先との関係を作るなど、さまざまな人と出会いがあります。
こじんまりとした店内でカウンター席のお客様とコミュニケーションをとるのは、カフェ経営をするうえで楽しみの一つでもあります。お客様との交流を深めて気に入ってもらえれば、リピーターとして何度も来てもらえたり友人知人を連れて来てもらえたり、人脈が増えるでしょう。
カフェ経営はさまざまな人とのコミュニケーションを大切にして人脈を増やすことで、自分自身も心豊かにできる魅力的な仕事です。
やりがいがある
カフェ経営のメリットはやりがいがあることです。
カフェ経営は内装、雰囲気など自由に選べるので、自分の好きなものに囲まれて仕事ができるというのも魅力になります。
カフェ経営のメリットはお客様が楽しそうにしてくれたり「美味しかったよ」と声をかけてくれたり、自分がこだわったところを褒められるとやりがいを感じることです。
カフェ経営のデメリットや注意点
カフェ経営のデメリットは以下の3つがあります。
上記3つのカフェ経営のデメリットを詳しく解説していきます。
不安定な収入
カフェ経営のデメリットは不安定な収入が考えられます。
カフェ経営は何日もお客様がゼロということもありますし、ある日は満席状態ということもあり、日によって収入に差があるところがデメリットです。
カフェ経営のデメリットは不安定な収入が考えられるので、支払いなどの金銭管理はきちんとしておくことが大切です。
一人で切り盛りするには負担が大きい
カフェ経営のデメリットは一人で切り盛りするには負担が大きいことです。
一人でカフェ経営をするにはすべてを自分一人でおこなわなくてはならなくて、毎日の営業時間のみならずその他の時間もすべて仕事につながります。
カフェ経営は休むとその日の売り上げはありませんし、突然の休業はお客様の信頼を失います。カフェ経営のデメリットは労働時間が長いうえに体調を崩せないことで、一人で切り盛りするには負担が大きいということです。
全て自分の責任
カフェ経営のデメリットは全て自分の責任になるというところもあります。
カフェ経営で食中毒や衛生管理などのリスクでなにか起きた際には、お客様に対しての責任があり全ての責任を自分がとる必要があるのです。
従業員に対しては、常識では考えられない行動を起こした場合などの責任があります。
カフェ経営はお客様に対してや従業員などへの責任があり、すべては自己判断と自己責任になるということです。
カフェをはじめるまでの手順
カフェをはじめるまでの手順を紹介します。
上記がカフェをはじめるまでのおおまかな手順です。
「食品衛生責任者」の資格を取る
食品衛生責任者の資格は食品衛生協会が開催している講習を受講すれば取得できます。
生活衛生監視事務所に事前相談をする
生活衛生監視事務所とは店舗の地域の保健所のことで、保健所に生活衛生関係窓口があるので店舗の準備についての相談をしましょう。
店舗の準備をする
営業許可がおりるように店舗設備を整えたり、お客様に提供するメニューなどを考えたりさまざまな店舗の準備をします。
飲食店営業許可申請を行う
生活衛生監視事務所に飲食店営業許可申請の届けをだします。
生活衛生監視事務所による立入検査をうける
生活衛生監視事務所の人が店舗を実際に見て営業許可を出せるか判断します。
飲食店営業許可証が発行される
立入検査で問題がなければ後日通知が届くので、それを持って生活衛生監視事務所に飲食店営業許可証を交付してもらいにいきます。受け取り方は都道府県によって異なります。
カフェ営業開始
営業許可証を受け取ったらいつでも営業を開始できます。オープン日を設定するには、事前準備をしっかりと間に合うようにしましょう。
まとめ
カフェ経営をはじめるには、コンセプトとターゲットを考えてカフェのセールスポイントを作ることが重要です。
カフェで常連様となりうる【ご近所様】と仲良くなることで安定した経営につながります。カフェ経営は分析し修正の繰り返しで長く愛されるカフェになると思うので、工夫し楽しみながらできるとよいでしょう。
本記事を参考にしながら、ぜひ理想のカフェ経営にチャレンジしてみてください。
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